ナラベル運営チーム

ユーザー視点を忘れずにシステム開発していきます。また,いろいろな出来事について,テーマを作成していきます。
#ICT技術 #Webサービス #図書館 #システム開発
 

ボクシングの歴史は古い。歴史の始まりと共に,人は殴り合い,戦い,強さを競った。殴り合いによる生存欲求の証明を必要としない現代,その時代の中で,私たちは,井上尚弥の登場を見た。彼の登場が,日本のボクシングを変えた。そして今,世界の価値観の一部を揺るがそうとしている。歴史の中のボクシングから,現代ボクシングへの道をたどりながら,今の,井上尚弥の見つめるボクシングを探ってみよう

殴り合いの文化史 / 樫永真佐夫 -- 9784865282238

図書館所蔵を確認

【概 要】

リングに上った人類学者が描く、殴り合いのもたらしたもの
名誉と屈辱、理性と本能、男らしさと女らしさーー
手に汗握る殴り合いの快楽、自らのボクサーとしての経験。歴史を繙き、現代をフィールドワークすることで、殴るヒトの両義性を浮かび上がらせる、新しい暴力論。

モハメド・アリ、ピストン堀口といったボクサーの物語をはじめ、カイヨワ、オルテガ・イ・ガゼーの研究や、ドストエフスキー、柳田国男の作品、ソクラテス、鉄腕アトム、スーパーマン、ボブ・ディラン、オセアニアの儀礼など、領域を越えて紡ぎ出される、殴り合いのもたらしたもの。

【目 次】



1章 人間的な暴力
1-1 そこにある暴力
  血みどろの共同体/身内の殺害
1-2 闘争の擬態
  儀式から見世物へ/闘争を見る喜び/モハメド・アリ—闘争のしゃべり/にらめっこ/目の暴力
1-3 残忍な喜び
  矢を射刺された聖人/賛美される残忍さ


2章 理性の暴力
2-1 本能と暴力
  世界最強の男/攻撃は本能か/子殺しとリンチ/闘争のプロセス
2-2 口から手へ
  人間の本質/「殴る」類人猿/口の武装解除
2-3 遊びと闘争
  気晴らしの発生/遊びと成熟/ホモ・ルーデンス/模倣と競争/ラッキーパンチ—運と眩暈/狩猟からスポーツへ/sportの語源/殴り合いのルール


3章  殴り合うカラダ
3-1 殴り合うカラダのイメージ
  自転車ドロボーへの復讐/ベイヨーンの流血男/敗者が勝つ物語/ロッキーのカラダ/アスリートのカラダ/かっこいいカラダ
3-2 つくられるカラダ
  殴り合いのプロのカラダ/古代ギリシアのスポーツクラブ/拳闘のシンボルは?/太った腹の使い方/減量の職人
3-3 名がつくるカラダ
  マサト?コボリ?/「五つ星焼き鳥」のパンチ/リングネームとニックネーム/「海老原」はヤバい!?/姓は「ガッツ」?


4章  拳のシンボリズム
4-1 拳と手のひら
  拳の親指/誓いの手のひら/殴る拳
4-2 拳はペニス
  ガッツポーズの日/ガッツポーズは文化的/生殖器崇拝/凶暴な拳/殴り合いの挨拶/オバマが広めたフィスト・バンプ
4-3 正義の拳
  鉄腕アトム/鉄腕とパンチ/正義の味方はパンチしない/柔よく剛を制する/スーパーマンの誕生/アメリカのニューシンボル/都市労働者のヒーロー/大統領はボクサー/白人男性の「男らしさ」/ヒーローのカラダ
4-4 国家による拳の暴力
  拷問と清め/司法との対決/拷問の拳/文化と残忍さ


5章  殴り合いのゲーム化
5-1 闘争のゲーム
  戦闘と決闘/決闘というゲーム/殴り合う民族競技/こぶしうち/足技があっても「拳法」
5-2 古代オリンピックの拳闘
  ホメロスが語る拳闘/オリンピアの祭典/ソクラテスも拳闘ファン/拳の装着具/古代オリンピックの終焉
5-3 イギリスの拳闘─流血と底力
  イギリス初の拳闘試合/初のチャンピオン/ブロートン・ルール/流血の楽しみ/暴力からゲームへ/プライズ・ファイトの急衰
5-4 ボクシングの成立
  ボックス!/スパーリングの発生/高貴な自己防衛の技術/プライズ・ファイトからボクシングへ/クイーンズベリー・ルール/時計の時間/流血と底力の排除/決闘の面影


6章  「殴り合い」は海を越えて
6-1 ボクシングは港から
  黒船とともに/アメリカのピュジリズム/イギリスとアメリカのチャンピオン対決/金メッキ時代の殴り合い/日本初のボクシング/横浜のメリケン練習所/異種格闘技の人気
6-2 「一石四鳥」のスポーツ
  柔道対ボクシングのケンカ/日本ボクシングの発足/キャッチコピーは「東郷」/メリケンから拳闘へ
6-3 「拳闘」がやってきた!
  ボクシング史の時代区分/初のスーパーアイドル・ボクサー/血の十回戦!/ヤクザも覆せない判定/槍とピストン
6-4 玉砕から科学へ
  ボクシングは「青空道場」から/フリーのボクサー/日米合作の世界チャンピオン/日本人の自信回復/テレビとボクシング


7章  一発逆転の拳
7-1 ハングリー精神論
  スポ根漫画の時代/科学より根性
7-2 よみがえる矢吹丈
  浪花のジョー/もやしっ子から/永遠のボクサー/平成の矢吹丈/ヒーロー誕生物語
7-3 逆転の渇望
  マサオ・オーバの逆転/復讐のチャンス/アメリカ社会とボクサー/ボクシングとユダヤ人/ボクシングジムという避難所/日本のプロボクサー/人生の逆転
7-4 殴り合いと信仰
  信仰と勝利/反宗教的なコスチューム/暴力と宗教規範/非暴力、無抵抗という戦法


8章  名誉と不名誉
8-1 凶器の拳
  「三度笠ボクサー」のストリートファイト/プロボクサーの正当防衛/勝ったのは誰か?
8-2 ピュアで正しい「殴り合い」
  暴力の採点/誰も見たことのないパンチ/噛みつきは反則?/暴力への不寛容
8-3 つくられる勝者と敗者
  ホームタウンデシジョン/アウェーの洗礼/殴り合いへのご招待/咬ませ犬/フィリピンはボクシング先進国
8-4 男らしさと名誉
  ヴァーチャルな殴り合い/度胸試しと名誉/男性性と女性性/男らしさ/名誉のための決闘/殴打と嘲弄


9章  殴り合いの快楽
9-1 「死と再生」の物語
  ボクシングは麻薬/燃えつきること/テントボクシング/イニシエーションと現代
9-2 殴り合いと快楽
  三島由紀夫とボクシング/カラダと陶酔/無害のマゾヒズム


10章  女性化する拳
10-1 ボクシングと女性
  女性の権利の拡大/ジャック・ロンドンの時代/女人禁制のボクシング会場/女性の殴り合いの楽しみ方/『ミリオン・ダラー・ベイビー』の成功 /日本の女子ボクサーたち/「あばずれ」女の殴り合い/男もすなるボクシング/殴り合いの模倣の模倣の模倣/ボクシングの女性化
10-2 殴り合いは続く
  暴力の減少/デイビー・ムーアを殺したのは誰?/脳へのダメージの競い合い/ボクシング廃止論/同意ある暴力/殴り合いの未来


あとがき

参考文献

【書 誌】

タイトル
殴り合いの文化史
ISBN
9784865282238
著者
樫永真佐夫
出版社
左右社
出版年
20190430

リンク

Resource : openBD

世界には,まだまだ訪ねたい場所がいろいろある。美術館に博物館,世界遺跡や想像を超える景色。その地に思いを馳せるだけでワクワクしてくる。何も知らずに訪れるか,それとも準備をしっかりして楽しむか。これから尋ねる場所には,かならず物語がある。読んでからかいく,それもきっと,私たちのワクワクを増幅する一つの手段に違いない。

42 View   リスト     28

第二次世界大戦中の日記や手紙を中心としたリスト

93 View   リスト     24

生活は疲れます。精神的・肉体的ストレスや自然災害,不確定な未来と漠然とした不安。考え始めたらきりがありません。しかし,人の営みが始まって現代に至るまで,人が疲れない,ストレスがない時があったのでしょうか?どこかで誰かが悩み,考え,疲れていたはずです。そう考えると,疲れとは生きていくことの一部とも言えます。疲れの中に何かをみつける。それが上手くいくヒントなのかもしれません。

115 View   リスト     32

2019年,今年も日本人がノーベル賞を受賞しました。素晴らしいことです。毎年この季節に訪れるノーベル賞,しかし,その関心は長くは続きません。今年はもう少し時間をかけて,ノーベル賞について考えてみませんか?これまでの歴史やその影響,ノーベル賞の背景にある思想とそれを取り巻く色々な人たちの思惑。ノーベル賞を目指さず,イグ・ノーベル賞への情熱を滾らせる研究者。そもそも研究とはどんな活動なのか。ノーベル賞とその周りには,私たちを驚かし,困惑させ,納得させることがあふれています。

192 View   リスト     37

ドローンは身近になりました。気が付くと,空を飛んでいる。ブーンという飛行音に,私たちはどのような思いを抱くのでしょうか。未来の足音?それとも社会の変革?軍事転用されたドローン攻撃のリスク,自動運転を含むモビリティ革命の到来,ドローンをいろいろな角度から見ることでその未来は異なっているのは確かです。ドローンが導き出す未来を考えてみましょう。

238 View   リスト     32

テーマ
森が呼ぶ声

アマゾンの森林火災が止まらない。ドイツの森も危険な状態にある。日本の森林再生への取り組みには時間がかかる。これまで人間と共存してきた森が,私たちに語りかけている声を,耳を澄ましてもう一度,聞いてみませんか。意見や思想の対立,経済や政治,その存在の前提にあるのは,共存のはず。森の声を聞いたとき,もう一度,共存の意味を問い直すチャンスが訪れるのかもしれません。

167 View   リスト     26

ヨーロッパでは,地球温暖化防止の観点から,飛行機による移動を避け,鉄道を使う運動が盛んになっています。旅も,飛行機から鉄道へ。効率的な移動から,移動そのものを楽しむ旅へ。確かにそれも旅の楽しみでしょう。持続可能性を高めていくことは今後の社会において不可欠でもあります。一方,私たちは,より遠くへ,より早くいきたいと望んでいることも確かでしょう。旅と環境,バラバラにみえるこの2つを一緒に眺めることで,新たな気づきがあるかもしれません。

293 View   リスト     32

箱根駅伝がもつドラマ,多くの人達とのかかわり。物語を消費するのは,刻み付けるよりも簡単で現代的でもある。しかし,振り返った時にこそ,未来はやってくる。そしてそこにあるドラマが私たちを奮い立たせる。振り返り,未来を望むとき,活字は力を持ち始める。今年の箱根駅伝が,すべての人々の追い風となることを願って。

150 View   リスト     32

ロックは水,ロックはパン,ロックはワイン,ロックは血,ロックは魂。その風景は音と歌詞だけで描かれるものではないはず。ロックが紡ぎだすものがたり。少しだけ,ボリュームを下げて,活字の世界に浸ってみませんか

198 View   リスト     20

日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」が開催されています。(東京国立博物館 平成館)この特別展は,「リアル三国志」を合言葉に,歴史書や物語ではなく,その時代の本物を通じて知ることができる「三国志」を私たちに見せてくれます。私たちが馴染んでる「三国志」と「リアル三国志」,その合間を埋めるために,これまでの「三国志」を少し振り返ってみませんか?

166 View   リスト     26

ボクシングの歴史は古い。歴史の始まりと共に,人は殴り合い,戦い,強さを競った。殴り合いによる生存欲求の証明を必要としない現代,その時代の中で,私たちは,井上尚弥の登場を見た。彼の登場が,日本のボクシングを変えた。そして今,世界の価値観の一部を揺るがそうとしている。歴史の中のボクシングから,現代ボクシングへの道をたどりながら,今の,井上尚弥の見つめるボクシングを探ってみよう

264 View   リスト     30

日本の特徴として職人魂,匠の技。プロフェッショナリズムが生み出すさまざまなものたちが,人々に新しい世界を見せてくれます。作る側のこだわり,使う側のこだわり,その融合があってこそ,新たな文化の誕生ではないでしょうか。そんな匠の仕事,それを使う人たちのこだわり,振り返ってみませんか?

217 View   リスト     32

プライスコレクションが,日本に里帰りします。出光美術館が購入を発表。日本の素晴らしい作品が大事に保存されているのであれば,世界中どこにあっても良いのですが,身近にあることの喜びは,また少し,違ったものなのかもしれません。日々の生活の近くに素晴らしい美術作品があること,それを再確認するためにも,振り返ってみませんか?

162 View   リスト     44

シンギュラリティとは,技術的特異点のこと。極端にシンプルにすれば,人口知能が文化を牽引する時代。本当にそんな時代はやってくるのでしょうか。みなさんにその足音は聞こえてきていますか,息吹を感じられますか?予想では,その時は迫ってきています。一度,その時代の鼓動を本を通じて,感じてみませんか。

155 View   リスト     20

テーマ
短歌論

短歌の話に関連しそうな本など

273 View   リスト     11

あらゆるものが変化していく現代,これまでの概念を変える必要に迫られることも多いです。AIの登場は,私たちの生活にどのような変化を及ぼすのか?まだわからないことだらけですが,既成概念について考えてみることで,変化への準備をしませんか?

237 View   リスト     32

ラグビーファンの夢,世界一を争う戦いが日本で始まります。Japanが飛躍します。予選リーグ突破。世界に荒ぶる魂を見せつける!ラグビーを知らない人も,長年のファンも,この機会を見逃さないで,そしてラグビーをより知りたくなったあなたへおすすめ

415 View   リスト     28