「常連という概念を撤廃する」。そんな不思議な方針を「夜学バー」では掲げている。常連がいないということは、交流を否定することではない。誰かを特別扱いすることなく、その場にいる誰もが開かれたひとつの場を共有するための考え方である。人が居合わせたとき、そこに交流が生まれ、その日だけの思いがけない関係が立ち上がる。夜学バーはそんな未知の魅力にあふれている。
本書は夜学バーの日々の実践と、会話術や運営、発信の工夫から、「常連のいない場所」がどのように成り立つのかをユーモラスな語り口で描き出す。あらゆるコミュニティ論を根底から覆す、まったく新しい場づくり原論!
序論 常連はなぜ嫌われるのか
プロローグ
第1章 場をつくる
1.教師をしながらバーに立つ
2.手づくり脱法バーの日々
3.「場」はどこにでもつくれるか
4.夜学バーでの実践
5.関係とは遊び場のことである
第2章 会話術
1.凡テンダー
2.質問という暴力
3.「昨日ね、」
4.複数の人に同時に話しかける
5.具体と抽象を行き来する
6.「久しぶり!」-再会についてー
7.会話をする必要はない
第3章 運営のしかた
1.「場」を続けるためのお金の話
2.小学生に来てもらうには
3.出禁より教育
4.開かれた場のリスクマネジメント
5.スタッフにも説教をさせる
6.返報性の原理と単純接触効果(の拒絶)
7.カテゴライズはされないほうがいい
8.コロナ禍をどう乗り越えたか
第4章 つながる
1.あえて遠くから人を呼ぶ
2.ショップカードとホームページ
3.ファンと常連の違い
4.常連のいない場所の見つけかた
5.場づくり原論
遠心 結論ではなくて。