2010年代後半に入ると、EUはギリシャ危機、ウクライナ危機、難民危機、英国のEU離脱等の実存的危機が顕著になった。本書は、多様な視点から揺れるEUの今を俯瞰。
【市川 顕先生からのメッセージ】 EUの政治と政策を読み解くのは簡単ではありません。EUは欧州委員会を中心に、時にリアリズムの論理で、時にリベラリズムの論理で、そして時にコンストラクティビズムの論理で動くことがあります。 本書では、EUが行使するパワーの側面と、EUが提唱し誘導する規範の側面に焦点を当て、各分野の第一人者の執筆陣に「EUの規範とパワー」について読み解いていただきました。 コロナ禍にあって、EUはその復興に際して、デジタル改革とグリーン・リカバリー(環境産業の発展とパリ協定の達成)を掲げています。 これは、パワーの側面から見るとどのように理解でき、規範の側面から見るとどのように理解できるのでしょうか。 本書を紐解くことで、EUに関心のある本学学生の皆様のEU理解が進むことを期待しています。