もう一つ仕事を持つ意味を探求する
単なる「サイドビジネス」的位置づけではなく、ワーキングプアの副業という課題、本業へのスキルアップ効果、非金銭的動機による副業の性格、幸福度や健康との関係まで、経済学的視点から多面的にアプローチした「新しい働き方」理解のための本格的な決定版!
▼働き方の多様化と、コロナ禍に端を発した在宅時間の増加などで、いま再び注目を集める副業。
▼定義から副業を始める動機の解明、本業のパフォーマンスとの関係など、その全体像を、労働経済学のアプローチを用いて考察した画期的な一冊!
・「副業のやり方」「もっと稼げるサイドビジネス」といった指南書ではなく、統計データやエビデンス(実態調査)などから、今日の「副業」を幅広く観察。
・収入目的以外の「生き甲斐」や本業との抵触の有無、法的課題など、主要トピックを網羅した、コンパクトながら読み応え十分の決定版。
・フィールドワークによる聞き取り調査などから実証的なトピックをコラムにまとめており、理論とのバランスが絶妙!
・新しい副業観を通じて、現代日本の働き方の実像を読み解く。
序 章 なぜ、いま副業について考えるのか
第1章 働き方のなかの「副業」
第2章 労働経済学で副業を捉える
第3章 現代日本の副業――政府統計で副業を捉える
第4章 収入を得るための副業
第5章 様々な動機による副業
第6章 副業は本業のパフォーマンスを高めるのか
第7章 法的課題と企業の対応
第8章 副業は人を幸せにするのか――主観的幸福度の分析
終 章 副業のこれからについて考える――まとめに代えて
あとがき
参考文献
【川上 淳之先生からのメッセージ】
「働き方改革」やコロナ禍以降の働き方の変化で、副業に対する注目も集まっていると思いますが、副業についてはわからないことがまだ多い状況です。本著は、その中で、使用することができる統計を用いて副業の実態にアプローチしています。
副業は、何か1つの働き方ではなく、兼業農家やバイトの掛け持ち、医師や大学教員などの専門職の兼業など、様々なタイプがあります。また、副業を始める動機も、収入を得るため派もちろんですが、スキルを高めるためや、趣味を活かしたものもあります。そのような副業の多様性の持つ意味を考える助けに本著がなれば幸いです。