どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。
未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。
ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。
(原題:『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』)
寿命を売りませんか?皆さん、人生を大切にしているでしょうか?一度切りの大学生活、無駄にしてませんか?将来が暗い、今がつまらない。それぐらいなら売ってもいいんじゃないですか?お!売ってくれるの!?嬉しいな。ただし!あなたには3ヶ月だけ寿命を残します!あなたなら、その3ヶ月で何をしますか?また、残りの寿命まで3日になったら、何をしますか?そんなことを考えて読んでみてください!面白いですよ!