高校生の月岡瑛人は、進学校で学ぶ優等生で家族(居候含む)思い。友達とも仲良くやっているが、秘めた衝動をもっていた。その衝動を受け止めるサンドバッグになっていたくまのぬいぐるみを失った瑛人が半狂乱で探した末、かわりに出会ったのは半死状態の美女!?「孤独をこじらせた少年」は、居場所を見つけられるのかー。
進学校に通う高校生の瑛人が、人知れず衝動を発散させるために使っていたサンドバッグのくまのぬいぐるみ。 そのぬいぐるみをなくしてしまった瑛人は、ぬいぐるみを探す途中で死にかけの女性を拾う。「アイス」と呼ばれる彼女と関わるうち、瑛人の気持ちはどう変化していくのか。 人と人との関わりや、家族の大切さを感じさせてくれる。決して底抜けに明るいわけではないけれど、読み終わればあたたかい気持ちになれる、そんな作品です。